尿検査で助かる腎臓がある
現在、透析の原疾患で一番多いのは糖尿病ですが、かつては慢性糸球体腎炎が1位でした。慢性糸球体腎炎は初期の段階では、自覚症状は全く無いといってよく、尿検査をするしか発見する方法がありません。定期的に健診で尿検査を受けている方はみつかる可能性が高いのですが、慢性糸球体腎炎は生活習慣病ではなく、普段病院に通院していない方も多いため、健診を受けていないと尿検査をする機会がなく、長らく見つからないまま時間が経過してしまう場合があります。そして知らない間に病状が進行し、腎不全、さらには透析に至ってしまうということが起こってしまうことがあるのです。
一昔前は、慢性糸球体腎炎はわからないことが多い病気であり、尿所見で異常があってもそのまま見逃されたりすることも多く、うまく診断に至った場合でも、治療がうまくいかず結局透析になってしまうことも多かったようです。
しかし、現在では診断→治療のプロセスが整っているため、早期に診断・治療することで、”寛解”にもっていけることが多くなっています。健診で尿所見の異常が見つかることで、慢性糸球体腎炎を早期に発見し、そして適切に診断・治療に持っていくことにより助かる腎臓があるのです!その結果、透析に至る患者さんが減り続けているのです。
尿所見は全く苦痛の伴わない、簡単な検査です。まずは、定期的に健診で検査を受けましょう!そしてもし異常を指摘されたら、それが例えば尿蛋白+/-、尿潜血+/-といった軽微なものであっても、慢性糸球体腎炎の初期のサインなのかもしれず、腎臓内科の診察を受けましょう!その後の経過を適切にみることをお約束します。
気軽に尿検査を受け、異常があれば気軽に受診してください!

