血尿には二種類ある  ファイターズのことも少し・・

尿検査の項目に、尿潜血反応というものががあります。いわゆる血尿のことですが、血尿には二種類あります。尿は腎臓で作られますが、作られる過程ですでに血液が混入している場合と、尿が作られた後に尿の通り道(尿管や膀胱)で血液が混入する場合があります。前者を内科的な血尿、後者を泌尿器科的血尿と私は呼んでいます。

腎臓内科で診察するのは、もちろん主に内科的血尿です。内科的血尿の原因としては、先天的なもの、免疫的なものなどがありますが、たびたびお目にかかるのが、IgA腎症を中心とした慢性糸球体腎炎です。透析の原因疾患として、生活習慣病ではないものの中では最多です。腎生検(腎臓から直接組織を採取して、詳しく調べる検査)にて診断し、結果に応じて治療を行います。腎生検を行うべきか否かは慎重に検討しますが、早期に治療を行った方がよりその後の経過がよいため、必要とあらば積極的に検査を行います。

一方、泌尿器科的血尿の可能性を常に考えることも必要です。特に喫煙歴のある高齢者の場合、膀胱癌などの尿路上皮癌のリスクがありますので、見逃さないことが重要です。疑いが強ければ泌尿器科へ紹介し、膀胱鏡やCTを施行して頂きます。健診などで尿潜血のみが指摘された場合は、まずは泌尿器科を受診して頂く場合も多いです。

尿潜血反応は、目に見えない血尿(顕微鏡的血尿)の場合は、尿検査を受けない限り気づくことはできません。ぜひ健診などで尿検査を受け、もし異常を指摘されたらお気軽にご相談ください。

さて、野球のことを少し。前回、ファイターズのクライマックスシリーズに対する期待感を書きましたが、想像以上の興奮を我々に与えてくれています。そう、このブログを書いているのはクライマックスシリーズ最終戦開始の3時間前。結果はどうであれ、その健闘ぶりには拍手を送りたいと思います!